青少年ストレンジャーズ


SOUND DESIGNER(8月号)DISCOVERY DEMOTAPEに掲載してもらいました!
更に、宅録倶楽部にも紙面を割いて頂きました。
ありがとうございます!
二回目の十四歳を越して。
Shake Hand(s)(歌詞付き)


改めて、Shake Hand(s)の話
ロックらしいロック、を学校で。というベースが有ります。
場面は過去と未来を行ったり来たりしてます。
歌詞にある通り、「行こう」を「いこう」と「ゆこう」と二種類の読み方をしています。
意図がちゃんとあって、ひらがな表記で分けています。
「いこう」は生を意識した進行、「ゆこう」は死を意識した進行です。
「もし未来に光があるなら、君の手を取っていこう」
というこのセリフは、生きる事を強く意志したフレーズです。これに五年待ち。
手を繋いでゆこう 二人並んで
一方のこちらのフレーズは、死を意識してますが、
これはネガティヴな死ではなくて、二人で並んで生きて逝く、人生という大きな道筋を捉えた言い方をしています。
青空にある希望を仮託して「うつくしく」見えると表現しています。
これは普遍的な、誰もが「美しい」と言うかどうかは分からないけれども、
主人公の僕にとって、美しいものに見える、というニュアンスです。
生きる意志、ポジティヴで突き進んでいくのかと言えばそうでもなくて、
最後にどんでん返しで、実は…、という話です。
剥がし、示された現実は狂気と隣合わせ。それをリングシフターで表現しています。
明るい曲調で、暗い歌詞にする、というのも最初から意図としてあって。
(緋衣那の曲は何かしら暗いけど)
「もし未来で自由になっても、今が辛かったら嫌だ」
ここだけ見ると、刹那的な快楽主義みたいですけど、
この言葉が出てきた理由は、
例え未来で自由になった時に、それまでに積み重なった苦しみや悲しみ等に囚われて
死んだ様な人間になっていたら、
ようやく手にした自由も、本当の自由(勝手気ままではなく、自律し、独立した者)では無くなってしまうよね?という事です。
なので、後ろで「エピキュリアンではありません」って言ってます。
あざとき緋衣那の合いの手はピッチシフター入ってますが、もともとあんな感じの声で録ってます。
意識的なハードルが高かったです。
あざとくない方のパートもピッチシフターで変えてます。
ラストの英詞部分はいつもとは違う歌い方を意識して発音してます。はねはねした感じがいいなと。
この曲の中では、微笑う事、smileというのはとても難しい事として存在しています。特に、君にとって。
それでも、この歌詞にsmileが出てきたのは「いこう」の強さからきています。
表の歌詞では、結末としての暗さ、裏の英詞では未来へ繋げる明るさ、と対照的になってます。
ブラスの方が学校の備品としてあると思ったので、ストリングスではなくブラスを入れてます。
学校ならピアノあるし、きっとキーボードもあるし。
イントロのエレピのあの音も一度は入れてみたくて。
ギターソロは左手からセンターに歩いてきてます。
自分の考えたロックらしさ、王道を詰め込みました。
エンディングは夢、希い、手からすり抜けていったもの。
特に感傷的でロマンティックな雰囲気を表現してます。
最初はテーマメロディをソロ演奏で、と考えてたけど、やっぱり一人じゃ寂しいなって思ってパートを増やしました。
せっかくの夢なんだから、二人で演ったらいいんじゃないかって思って。
一連の物語を念頭にミックスしてて、ここの部分で物悲しい気分になりました。
ピアノは実際に弾いたものがベースになっています。
クオンタイズして綺麗に弾いている様に…という感じでは無いと思ったので、外してるところは修正して、それ以外はたどたどしい感じのままにしています。最後テンポも遅くなってるし、何回か弾いてこの曲らしい雰囲気をもたせました。いきなり両手は弾けないので、右手弾いて、それに合わせて左手を乗せて…です。
スクラッチノイズは哀しみの叫びです。

2014.07.09 |  Blog |  緋衣那 充希

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