Necromance

ランタンを灯す 深い森の夜  君を探す指汚れて
魂の消えた体に命吹き込む 猟奇で震える

たった一つの契約だ  君を僕にくれないか
叶わなかった一生の 「愛してる」を捧げよう

夜半の月が嗤う 愚かな罪と
触れた指先に、冷えた口づけを
命の逝き先が深淵の底でも
もう一度君に笑ってほしい

砂の時計が落ちる静謐 触れる指先がこの世界
激情のオペラ歌い続ける すべてが焼き尽くされてく

たった一つのお願いを すべて貴方に捧げよう
何もかも失っても 「愛してる」を聞かせてよ

夜半の月が嗤う 愚かな罪と
枯れた喉で貴方の名を呼ぶ
仮初めの命と謗られたとしても
私の永遠は貴方のもの

暁の明星が瞬くその時
慟哭は消え去り、僕らは抱き合う
有限の命を再び灯そう
無常の鐘が鳴り響くまで

我等の罪を贖い給え

2020.08.01 |  Music | Song |  緋衣那 充希

ざんざ雨

アスファルトを打つ雨 ガラスが乱反射
宛先不明のギフト 小脇に抱えこむ
体を冷やす雫「ただの雨」と吐いて
うねる髪をかき上げ 路上を走り出す

もう何日降ってんだろ?
明日の朝には忘れてんだろ

散々で最悪の日だ 何にも上手くいかねぇ
ビニル傘も盗られ 空をただ睨む
鞄の中の書類 ゴミ箱に投げ捨て
“勝ち目の見えない勝負” いつ終わらせようか

ざんざざんざ 雨降る夜だ 嫌いな雨の夜だ
ざんざざんざ 記憶が割れて 過去すら今となる
ざんざざんざ 雨降る夜だ 一人きりの夜だ
ざんざざんざ 涙の代わり すべて洗い流せ

君の顔がおぼろになる
一つだけ、懺悔をしよう

矛盾だらけの行為 指からすり抜ける
分かりきった結末を拒絶してただけ
ざんざざんざ 雨降る夜だ 何にも救わねえ
くだらねぇこんな俺に晴れ間は差し込むのか

2019.09.01 |  Song |  緋衣那 充希

躑躅

あの壁は壊れたというのに 透明な壁は目の前に
足元の影は澱を成し 白い靴で地面踏みしめる

春の風が頬を掠めてく
日差しは優しく微笑みかけ

赤い花が咲いて こんなにも命を咲き誇って
今年も未来も 躑躅はあるべき姿で生きていくのに

この世界は変わり始めたのに 取り残される僕はただ一人
鮮やかに映る光景に 黒い服が浮いて弾かれる

肩にのしかかる事実が苦しい
木陰に冷たく取り残され

白い花が散って 糜爛した命を重ね合わせ
未来の僕は腐乱した躑躅のように消えてゆくのだろう

赤い花白い靴 希望は目の前に
白い花黒い服 絶望は足元に

2019.05.19 |  Song |  緋衣那 充希

MLX

精神を拘束具が縛る
離脱したままばたつく手足
自由を求めて吐き出すMLX

打ち付けた体はスポンジだ
痛覚すら忘れてしまって
入れ替わる文字列
記憶から消えてる

世界は何がか抜け落ちた入れ子
無限のループで脱出出来ない

全てが文字なって視界を鬱ぎ
意味の塊で押し潰されそう
頭上のプラグを全て抜き去り
正常な世界を飛び出そう

暴走の果ての論理破綻
入れ替わる人格の悪魔
絞首台に追い込む嗤う声歪んでる

指先を滑らせるタブレット
立てたはずのフラグが消失
シリアルVer.13デバッグが終わらない

世界は分解ディスコードノイズ
深刻なエラーはシステムを壊す

全ては解体して輪郭削がれ
滲んだインクに意味を求めない
バラけた義体を全て蹴散らし
モザイクを重ね叫び上げ

次元を飛び越え糸は解けた
脳髄は世界を零に戻す
ちぎれ落ちた腕を翼にして
異常なる世界へ飛びだそう

2019.03.31 |  Song |  緋衣那 充希

雪あかり幻想

肌刺す風が吹く
凍える夜空に
永遠、帰らぬ夜の
ぬくもりが陰を落とす

どこまでも落ちよう
君を掴めるなら
閉ざされた夜闇に
白い雪が舞い散る

雪あかり幻想
過去は光に溢れ
やりきれぬ思いが
頬を哀しく濡らす

不意によみがえる
感触と香り
幻覚、脳の悪戯
全て忘れ眠りたい

どこまでも墜ちよう
君を奪えるなら
透明な棺に
白い雪が舞い散る

雪あかり幻想
君の事が恋しいと
胸に秘めた言葉は
儚くかき消され

雪あかり幻想
君はとても綺麗だ
こんな月の夜は
なぞる指を思い出す

2017.02.18 |  Song |  緋衣那 充希

Frozen Moon

満月の夕べ 窓の外見つめ
移ろう空がじわり滲んだ

牙の鋭さと 君の泣き顔が
祈りの歌を奏で始める

目には映らない真実
耳元には君の涙
逃げる君を追いかけては
傷跡ひとつ増やしてた

優しい夜が君を包んで
眠りにつく
君の寝顔が安らかならば
悲しくない

抱きしめられない僕に代わって
見守っていて 透明な月

哀しい夜が僕を包んで
眠りにつく
僕の希いが届くのならば
祈り続けよう

君の幸せを願い続けるよ
見守っていて 透明な月

輝かしい太陽の下
笑う君の声聞こえた
眩しい光に包まれ
君と僕が手を繋いだ

2015.05.20 |  Song |  緋衣那 充希

Death Road

Ready Go 勝負は始まった
Danger 悪夢を払う為

Limit 時間をさかのぼり
Alice 道標教えよう

時間よ戻れ 未来を変えよう
迷える君の御先となろう

君の前を阻むもの
全て消し去ってあげる
君が生きてゆける様に
この全てを、君に捧げよう

時間が迫る 未来を君に
悪魔の闇を光で照らせ
時間が迫る 未来を君に
Aliceの悪夢 目覚めさせるよ

君の幸せの為に
時を捻じ曲げてみせる
君の笑顔見える様に
この力で、君を救おう

Checkmate 夢魔去るその時に
Upset 君の頬に触れる

闇が消え去りこの身に
罪が罰となり刺さる
君が目覚めるその時
この躰は闇へ消えゆく

2014.11.03 |  Song |  緋衣那 充希

クワイエットルーム

音の無い世界 無表情の世界
窓が切り出す映像はいつだって鈍色

片腕の神様 音で描く未来
サイケデリックなカンバスは穢れ無き純白

困難な人間はこんなん 箱庭の実験は困難

包帯まみれのクリーチャ
フリークスは自由を夢見て
掴めぬ名はパーフェクト
千年に一度の奇跡
追いかけようリアルサイコロジー

検体の少年 拘束着の重さ
報われない君は被写体透明空気色

包帯まみれのクリーチャ
楽園の鍵を手に入れよう
叶わぬ夢、ユートピア
万能へ飛び出す意識
未来に託したサンプル
シンセシスは禁忌を乗り越え
残るものはヴァリアント
千年を見下ろす奇跡
追いかけようリアルバイオロジー

2014.08.31 |  Song |  緋衣那 充希

Shake Hand(s)

手を繋いでゆこう 二人並んで
見上げる青空はうつくしく見える

はしゃぎ声のグラウンド
窓の傍から眺めて
ちぐはぐな制服じゃだるい
曇りがちな顔の君

僕も傾げて苦笑い「同じ事、考えてた」

「もし未来で自由になっても、
 今が辛かったらいやだ」

手を繋いでゆこう 二人並んで
見上げる青空は輝いている

君の顔が晴れるなら、花の様に笑おう

「もし未来に光があるなら、
 君の手を取っていこう」

手を繋いでゆこう 二人並んで
俯いた地面に君の影は無い
手を繋いでゆこう 二人並んで
見上げる青空はうつくしく見える

写真 gresei / PIXTA(ピクスタ)

2014.04.06 |  Song |  緋衣那 充希

冷たい鋏

呼吸する蛍光灯 濡れしきったタイル
二人はいつも黙ったまま
愛の言葉は片隅で鳴りを潜めている

まるで密室エレヴェータ
どこまでも上がってく
望みはしないのに、
運命の女神は糸を滑らせたきり

僕等恐るべき子供達
眉も動かさずに
刃先当てましょう、
「愛してる」
さあ、笑ってごらん、
君の頬に手を這わせて

息を止めた燈り 濡れたままのタイル
二人はいつも黙ったまま
愛の言葉は歪みきって舌先で途切れる

まるで密室エレヴェータ
どこまでも下がってく
望みはしないのに、
運命の女神は糸を揺らがせたきり

僕等恐るべき子供達
空回りの糸に
刃先当てましょう、
「さようなら」

僕等恐るべき子供達
眉も動かさずに
刃先当てましょう、
相死てる
さあ、笑ってごらん
君の頬に手を這わせて

2013.12.18 |  Song |  緋衣那 充希

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